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塾長ブログ

2021 / 06 / 21  16:11

なぜ、Here comes she.はダメで、Here she comes.はいいの?

Here comes she.はダメで、Here she comes.はいいの?

慶應志望の生徒さんから次のような質問をもらいました。

 

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Here comes Lucy.「ルーシーのお出ましだ」

とは言えるし

Here she comes.

とも言えるけど

Here comes she.

とは言ってはいけない、と聞きました。

なぜなんでしょうか?

 

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語順に関する良い質問ですね!

 

英語の持つ『情報構造』を考えればきっと理解できると思いますよ。

 

英語には、

「新しい情報(新情報)を文末に置く」

「古い情報(旧情報)を文頭に置く」

という構造の傾向があります。

 

 

詳しく説明すると長ーーくなって大変なので、ちょっとだけ触れてみます。でもちょっとだけでめちゃめちゃ役立ちますよ。では例文をご覧ください。

 

a) Billy gave me a book.

b) Billy gave me it.

 

a)「ビリーは私に本をくれた」の文末には新しい情報である a book(a + 名詞)が置かれています。よく見るカタチだと思います。

一方、旧情報(前述の語句を指す代名詞・指示語など)が文末にある b)のBilly gave meit .という文に違和感を感じませんか?「ビリーは私にそれをくれた」と訳すことはできますが、見たことのないおかしな文ではないでしょうか?では、これを次のように変形した場合はどうでしょうか?

 

c) Billy gave it to me.

 

何度も目にしたことのあるカタチですよね。b)の文末にあった旧情報のitが、c)では移動しているのが分かりますよね。

 

このように「文末には新情報を置く」ことが多い(絶対ではない)のが英語の情報構造の特徴です。

 

そろそろ本題に近づいてみましょう。

 

 

「彼女の机の上に本があった」を英文にすると

 

d) A book was on her desk.

e) There was a book on her desk.

 

と、二つの書き方ができると思いますが、d)よりもe)の方がよく使われる英文です。それはa book という新情報がd)では文頭に来ており、e)では文末の(文末に近い)方に置かれているからです。

 

e) の主語はa bookですが、主語を後ろに移動させる、つまり『倒置(SとVがひっくり返ること)』させてまで新情報を文末に置いているのです。(Thereを主語と間違える人が多いので気をつけたいですね)

 

どうでしょう?もうお分かりになったと思います。

 

Lucy comes here.

という文を倒置させた文が

Here comes Lucy.

です。

なぜ倒置されたのかというと、新情報であるLucyを文末に置きたかったからです。ところが、

Here comes she.

とすると、旧情報であるsheが文末に来てしまう!ことになりおかしくなってしまいます。だからダメだと言われたんですね。一方で

Here she comes.

は旧情報のsheが文末に来ることを避けていますから問題ないわけです。

 

いかがでしょう。Here comes she.はダメだと丸暗記するのではなく、情報構造を考えれば簡単ですし、応用もききますよね!(難関・最難関の入試問題には情報構造の理解が欠かせません)

 

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2021.10.17 Sunday